違う魂、同じ愛
海難事故のあと、なぜか兄と名乗る弟。兄の魂が弟の体に?愛の記憶と噓の果てに、兄嫁が選ぶのは…
最愛の夫・七瀬南央が海難事故で昏睡状態に。
その日一緒に遭難した弟・北斗が目を覚ますと、
花を愛する心も、話し方も、ふたりだけの記憶までも——
なぜか兄の南央とまったく同じ。
「俺は、七瀬南央だ」
そう語る彼を何度も試すが、結果は異常なし。
夫の魂が本当に弟の中に……?と、夏希の心は揺れ動く。
戸惑いながらも、かつての夫の面影にすがるように始まった、奇妙な関係。
けれど二人の絆が深まるにつれ、やがて「真実」が浮かび上がる。
愛は魂に宿るのか、それとも——
交錯する記憶と噓、果たして愛が導くその先とは……