代役の私は月収百万？！

エキストラの役さえままならない駆け出し映画俳優の高野里美は、イケメンの会社社長である卓也と、すべてはお金と割り切ってこの二年間、恋人の代役としての同棲生活を続けていた。というのも、卓也の心にはハリウッドで名をあげると言い残して、当時は極貧だった自分を捨てて立ち去った優子の影がまだ残っていたからである。 しかし、優子が海外で成功して帰って来たことで、その生活も終わりを告げた。更には、友人と気晴らしにと行ったディスコが突然、卓也の優子へのプロポーズの場となったことにいたたまれず、たまたま通りかかった優秀男優賞を受賞した森本を自分の恋人だと嘘をついて店を飛び出してしまう。そして、身元がばれた森本に里美は自分も将来きっと優秀女優賞をとるような俳優になるからといってその日は別れるが、卓也を離したくない優子、里美への未練もある卓也、そして奔放な里美に興味をもった森本と4人の思惑は複雑にからまってゆく。