奥様は戻ってくれない
両親を亡くした小林愛子(こばやし あいこ)は偶然三津稲(みついね)のお爺さんを助けて、三津稲家の養子になった。その後彼女は三津稲のお爺さんの働きで、十年間片思いをしていた三津稲浩(みついね ひろし)と結婚した。やっと思いが叶ったと思ったが、妊娠して八月の頃に三津稲浩に離婚された。原因は彼の初恋の相手である草村藤子(くさむら ふじこ)が三津稲の女当主になる為に、自分が胃癌にかかった、そして最後の願いは彼の奥さんとして死ぬことと嘘をついたから。夫に裏切られて、しかも自分の子供も認めされていない事に、彼女は絶望した。彼女は難産の機に乗じて、息子を連れて逃げ出した。
五年後、小林愛子は世界中に神の手と呼ばれる医者になった。三津稲浩はお爺さんの病気のために彼女の所に来た。そして二人の感情の渦は、再び回り始める...