物語は、戦家(せんけ)の当主である戦雲生(せんうんせい)が、孫の戦嘯野(せんしょうや)の体調を案じ、息子夫婦に新しく迎え入れた孫娘、小多魚(しょうたうお)を大切にするよう言い聞かせるところから始まる。その後、息子に家族の悲痛な過去を明かす。長男の戦司衍(せんしえん)が10年前に失踪し、そのショックで老夫人である霍景棠(かくけいとう)は倒れ、以来、半身不随となっていたのだ。一方、仏堂にいる老夫人は、自身の過去の「殺生」を悔い、家族の不幸はすべて自分のせいだと考えていた。戦司航(せんしこう)一家が訪ねてくると、無邪気で明るい小多魚の存在が、憂鬱な祖母にわずかな慰めをもたらす。しかし、二代目当主である戦玉軒(せんぎょくけん)の突然の訪問が、この束の間の温かい雰囲気を破り、物語に不穏な伏線を引く。
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